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ONDOの活動

いつでもどこでも仕事ができる!?「モバイルオフィス」へ潜入

2021.08.05

「読み物」コーナー担当のライター・小林繭子です。ある日、谷さんとオンラインで打ち合わせをしていたら、なんだか様子が……?「実は、車の中から参加しているんです」と谷さん。聞けば、キャンピングカーを導入し、「モバイルオフィス」にしたのだそう。今回は、そのモバイルオフィスでお話を聞きました!

 

 

——実際に乗ってみると、ワクワクしてきますね。キャンピングカーをモバイルオフィスにしようと思ったのは?

 

東京での定期的な仕事があったため部屋を借りていたんですが、コロナ禍で東京に行くことがほとんどなくなってしまって。部屋を解約するなら、その分何かをやってみようって思ったのがきっかけです。新しいことを始めたら、次の新しいなにかに繋がっていく、そんな期待感もありました。

 

——こうやって回を重ねてお話を聞いていると、谷さんって常に新しい何かを探し求めている印象があります。

 

単純に飽き性なんだと思います(笑)。でも、「新しいことを体験していこう」と意識しているのはあるかもしれない。行ったことがない場所、やったことのないことに誘われたら、たとえぴんときていなくても一回は参加するようにしています。慣れた場所に毎回行くよりは、毎回違うところで新しい何かに触れる、っていうのが自分には必要だと思っていて。

 

そんな感覚のおかげで、それまでほんとに無趣味だった私にも自転車という相棒ができて、出張先にロードバイクを持ち込むようになったんです。滋賀に出張したときには琵琶湖を自転車で一周したり、東京でもレンタサイクルでホテルから研修会場まで走ってみたり。ジャケットで汗だくになって大失敗だったんですけど(笑)。自転車で走ったその先で見たことのない景色を見たり、美味しいものを食べたりと楽しみが広がりつつあります。

 

——自転車という新たな趣味で、次の興味が広がっていったんですね。

 

もともとインドアだし、役割があって参加する場は得意だけど、それがない場でみんなでなにかするっていうのがあまり得意じゃなかったんです。東京に部屋を持っていた時は、仕事の合間にぽっかり空いた一日にやることがなくて、映画館に行ってビールを飲むくらいでした(笑)。でも、自転車をきっかけに一人の空き時間が充実してきて、出張の楽しみも増えました。

 

 

——さて、今日も車内の電源での複数充電や、デュアルモニターが使えるかどうかなどを試されていましたが、機能は充実していますか?

 

あれこれと少しずつ試しているところです。普段デュアルモニターで仕事しているので、これが使えるとまた便利なんじゃないかな、と思って先ほどセッティングしてみました。今日乗って気づいたのは、小型の扇風機あった方がいいなぁと。車内では水も出るし、電源もあるんです。クーラーがないので真夏は厳しいと思うけど、風があれば快適に過ごせると思います。

 

——実際に使ってみて、どんなところが良いですか?

 

自宅に戻った後でも集中できる個室空間を確保できる、というのが一番ですね。自宅にもワークスペースがありますが生活感があるし、家族の存在感があったり、子供の声がしたり。猫が乱入することもあります(笑)。

 

——あるあるですね。谷さんは自宅とは別にオフィスがありますが、それでもモバイルオフィスを使うのってどんなときですか?

 

例えば、夜遅い時間にオンラインミーティングが入っていても、自宅で家族と夕食を食べてから、個室空間で仕事ができるんです。「ちょっといまからミーティングしてくる」って自宅から歩いてすぐの駐車場で仕事ができるのは便利でした。

 

——わざわざオフィスに出向くのは二度手間だし、ずっとオフィスにいたら家族と過ごす時間が減ってしまいますよね。

 

一番仕事しやすい環境はオフィスだし、自宅でも仕事はできるけど、オフィス以外の個室空間として活用できると感じています。使ってみて気づいたのは、生活スペースで仕事をするって、意外といろんなことが気になっていたってことですね。密室感って大事みたい。

 

他にありそうなのは、移動時間を確保しなくちゃいけないけど、途中で打ち合わせするとスケジュール的になんとかなるときとか。滅多にないかもしれないけど(苦笑)。

 

——逆に、モバイルオフィスで難しいことは?

 

ネット回線が課題ですね。今は携帯のテザリングを使用していますが、どうしても回線速度に限界があります。必要性を感じたら、モバイルルーターを導入するかもしれないです。現状、オンラインミーティングならできるけど、研修などの回線速度を確保したい業務は難しいです。

 

 

——今日は屋島の方に来てみましたが、鳥のさえずりや風を感じたり、山や海を眺められるのはいいですね。

 

実はキャンピングカーって窓が少ないんだけど、ドアを開けたり、後方のドアを跳ね上げて全開にすれば開放感があるんです。今日は涼しいから気持ちいいですね。キャンピングカーの人気がコロナ禍で急上昇して、新車で作ると一年以上待つと聞き、私は中古で手配しました。

 

——対面の打ち合わせでも、モバイルオフィスを活用されていますか?

 

「モバイルオフィスでやりましょうよ!」っていう一言が、気恥ずかしくてなかなか言えず、できてないんです……。なにか理由がないと誘いにくいじゃないですか(笑)。駐車ができて、いい雰囲気の場所っていうのをまだ見つけられてないのもあります。そういう場所があれば「モバイルオフィスで迎えに行くので、そのまま景色のいい場所で打ち合わせしましょう」って誘いやすいかもしれないです。

 

——インタビューの時に、落ち着いて話せる静かな場所探しでいつも悩むので、この空間がうらやましいです。

 

そんなときこそモバイルオフィスの出番かも。屋外の子育てイベントでのオムツ替えなど、「動く個室」としても活用できる予感がしています。モバイルオフィス始めたよ、ということが今回いろんな方に伝われば、より活躍の場が広がるんじゃないかと楽しみにしています。まずは、ここで打ち合わせをしてくれる方を大募集中です!

文=小林繭子(瀬戸内通信社)

 

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